15世紀からアイヌの文化が根付き、海や川、山野といった輝く自然とともに歩んできた白糠町。
豊かな森が育む清らかな水に満ちた海では、日本でも有数の漁獲量を誇ってきました。
しかし、気候変動や乱獲の影響による漁獲量の減少、漁師や仲介業者、加工業者の高齢化と後継者不足、全国的な消費量の減少等により、白糠の水産業は今、岐路に立たされています。
海産物という有限な自然資源を守り、生産現場を支え、改めてその価値を捉え直さなければ、
白糠の水産業に未来はない。
そんな想いで私たちは2023年に創業し、白糠町で60年にわたって
本ししゃもの伝統製法を守り続けてきた「大森水産」を事業継承いたしました。
社名は白糠の自然と先人に敬意を込めて、
アイヌ語で「岩瀬のほとり」を意味する「シラリカ」から命名。
時代の変化に応じながら、ときに立ち止まって在りたい姿を描き、
経済のかたち自体を変革することで、次世代に誇れる水産業を手渡す。
今こそ、白糠に受け継がれてきた地域の資源を見つめ、豊かに循環させる事を起こす時。
シラリカは60年の歴史を確かに引き継ぎながら、次なる40年を見据えて、
地域と連携しながら100年続く新たな経済のかたちをつくっていきます。